歯科麻酔とは・・・

歯科治療は痛みを伴う処置が多く、患者さんにとっては不快感や痛み、精神的緊張を強いられる場合が通常です。

 

局所麻酔のおかげで痛みの少ない歯科治療が可能になりましたが、局所麻酔を行う際の痛みや局所麻酔で抑えることができない歯科治療中の痛みによって、神経性ショックや過換気症候群、全身疾患の悪化など偶発症が引き起こされるケースも少なくありません。 


 

そのような時、精神鎮静法を用いて不安や緊張・恐怖心を和らげることにより、患者さんにとって快適でより安全な歯科治療を行うお手伝いをしています。

 

また、局所麻酔では抑えることができない痛みを伴う口腔内の手術では、全身麻酔を行い、痛みをコントロールし大きなストレスによる有害な反射から患者さんの体を守ります。

 

当診療科で行われている全身麻酔・精神鎮静法は、各診療科と連携して,患者さんの安全を第一に、全身管理のトレーニングを受けた歯科麻酔医の管理下で行われています。

 

  月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日

9:00

~

17:00 

精神鎮静法(笑気吸入鎮静法・静脈内鎮静法)・静脈麻酔・モニター管理などの全身管理

麻酔術前診察(全身麻酔・静脈麻酔・精神鎮静法を行う予定の患者さん対象)

オーラルペイン・リエゾン

 

 

★初診の方は,近医・かかりつけ歯科医の紹介状をご持参ください。

 

診療体制

日本歯科麻酔学会の認定する歯科麻酔指導医・専門医・認定医を中心に,他の診療科 と連携しながら,診療を行っています。

 

治療方針

歯科治療・口腔外科手術の際に各診療科と連携して,患者さんに『より安全で快適な 環境および質の高い医療』を提供するために、診療に取り組んでいます。

 

診療内容 

◎精神鎮静法(笑気吸入鎮静法・静脈内鎮静法)・静脈麻酔

歯科治療及び口腔外科手術での精神的ストレスを軽減し,「安全」でストレスのない「快適」な診療環境を提供します。

 

◎ 全身麻酔

口腔外科の手術を受けられる患者さんに対する,全身麻酔を用いた全身管理

有病者・障がい者など通常の歯科治療が難しい患者さんに対して,日帰りもしくは短期入院下集中歯科治療の全身麻酔を用いた全身管理

を各診療科と連携して行っています。

 

◎オーラルペイン・リエゾン外来

口腔顎顔面痛(Orofacial Pain)を対象に診断・ 診療を行っています。

「Orofacial Painは、身体的要因(Biophysical Factor)お よび精神・社会的要因(Psychosocial Factor)から成り立っている。」

との認識の下、口腔顎顔面領域の痛みに対して、多角的・多面的アプローチを行っています。

 

対象

  • 口腔外科手術症例
  • 通常の歯科治療が難しい症例

    • 歯科治療に対し恐怖心が強い患者さん

    • 嘔吐反射が強い患者さん
    • 全身的な病気をお持ちの患者さん

    • 自閉症
    • 精神発達遅滞
    • 脳性麻痺

などの,さまざまな病気や障がいを有する患者さんに対し、


  • 全身麻酔

  • 精神鎮静法(笑気吸入鎮静法・静脈内鎮静法)

  • モニター管理(血圧・心電図などの監視)

を用いることにより、各専門歯科医師・看護師・歯科衛生士などと協力し、快適で安全な歯科治療を行っています。

また、局所麻酔薬に対してアレルギーの疑いのある患者さんに対しても、診察・検査を行っています。